さまざまなシミュレーションが簡単にできる!?自分の好きなシミュレーションが作れるArtisocを触ってみた!!
シミュレーションってやったことがありますか?
どうやったらできるのか、何がわかるようになるのかとかいっぱい調べないといけないので、問題点として
- いろいろなデータを用意しないといけない
- どんなプログラムを駆使すればどうなるのかわからないといけない
- 統計学の知識が必要になる
あまりシミュレーションを詳しくない人でも、いろんな知識が必要になってくるから難しいんだろうなとは思いますよね。
そこで簡単にシミュレーションをしてくれるソフトウェアArtisocを見つけたので、そのことについて書いていきたいと思います。
Artisocは社会などの複雑系を分析できる手法であるマルチエージェント・シミュレーション(Multi-Agent System、MAS)行うことのできるソフトウェアです。
マルチエージェント・シミュレーションとは、複数(マルチ)のエージェント(人や生物など)に同時進行的に各々のルールをもと、お互いに干渉(相互作用)を受けながら実行させるシミュレーション(仮想実験)です。
生物や人物の行動を実際のシミュレーション
- 鳥が群れながら飛べるのはなぜか?
- 工事がないのになぜ渋滞が発生するのか?
上記のシミュレーションができるだけでも,自分はとても興味を惹かれました.
そんなartisocについて書いていきます
Artisocのダウンロードの仕方
「MASコンペ」とググると一番上にMASコミュニティのサイトが出てきますのでそちらをクリックしてください.↓のURLをクリックでもおk
MASコミュニティ - ようこそ複雑系とマルチエージェントの素晴らしい世界へ!
MASコミュニティを開くと,左にメニューが表示されていると思いますので,MASツールのartisoc4.2をクリックしてください.
artisoc4.2をクリックすると,artisocの説明があります.ページの下の方まで行ってもらうとダウンロードができるボタンがありますので,そちらからダウンロードをしてください.
artisocは学生であれば教育機関のメールアドレスをユーザ登録の際に利用することで,無料で使うことができます.
学生以外の方は無料版のみの利用が可能です.無料版は実行のみ可能で編集等が制限されています.
実際のモデルをやってみよう
artisocではモデルの編集や作成をできるのですが,そのやり方等も詳しく書かれています.
先程同様メニューからMASの教材をクリックしてください
そうすると下のような画面が表示されると思います.
こちらから好きなモデルを選んでみましょう.
自分はPlanktonとかが好きなので,「水槽中のプランクトン」のモデルをやってみました.
内容は水槽内の植物プランクトンと動物プランクトンのシミュレーションです.
マウスで書いたので,汚いですが①でコードや資料がダウンロードできます.
②ではスライドを使って段階的にどのようにコードを作っていくかを知ることができます.
このスライドがとてもわかり易くできていて,初めて触った自分も感動しました.あとで詳しく説明します.
③が動画です.実際にモデルの実行を行うとどんな感じになるのかが見れます.
先程も書いたスライドのどこが良かったのかについて書いていきます.
特に良かった点は2つあります
- 1から作り始めてくれるので,わかりやすい
- 作っていく流れが自然で説明が入りやすい
- シミュレーションの問題点について書かれている
- 1から作り始めてくれるので,わかりやすい
これは,まずフィールド設定や,植物プランクトンのモデルや動物プランクトンのモデルを置いていくなど,ほんとにはじめから説明してくれるのでわかりやすい
イチから作っていくので作っている最中に,こうしたらいいんじゃないかと考えながらモデルを制作することができる.
2.作っていく流れが自然で説明が入りやすい
植物プランクトンと動物プランクトンの配置が終わったあとに,このままでは何も起きないので,動物プランクトンが植物プランクトンと接触した際に植物プランクトンを捕食する仕組みを追加
増殖する植物プランクトンが一箇所に増えすぎると死滅する仕組みを追加
こういった説明が,要所要所で入っていて,実際の環境に近づけているということがわかるので,モデルがどんどん正確になっていることがわかる
3.シミュレーションの問題点について書かれている
「水槽中のプランクトン」の問題
実際に動かすとわかるのですが,このシミュレーションでは動物プランクトンが全滅してしまいます.
なので,いろいろな方法で動物プランクトンと植物プランクトンを共存させる必要があります.
植物プランクトンの増殖率を上げることで,動物プランクトンの餓死を防ぎ,植物プランクトンが減っても,絶滅しなくなる.
↑の方法は実際には起こりえないので,意味がありません.
この問題を解決した方の方法や,解決のヒントだったりが書いてあるので,自分はやってみようと思わされました.ここがシミュレーションの面白さだと思いました.
まとめ
- artisocでは,様々なマルチエージェント・シミュレーションを体験できる.
- 学生限定ではあるが,シミュレーションを新しく作成,編集したり,できる
- 実際の問題に対してどのようにしたら解決することができるのか.,ある程度なら考えることができる
- シミュレーションは面白い
今回は,MASの教材として用いられるartisocについて書いていきました.
シミュレーションを簡単に体験できるのでとても面白く,興味深かったです.
この教材を使って,シミュレーションの発表会のMASコンペに参加することもできますので,機会があれば参加するのもいいかもしれませんね.